人中が長く見える原因と矯正治療による改善
人中(じんちゅう)が長く見える場合、一般的には人中短縮の外科手術が検討されることがあります。
しかし、人中が長く見える方の顔立ちや口元には、いくつかの特徴が見られることが多くあります。すべてが当てはまるとは限りませんが、代表的なものとして次のような特徴があります。
- 口元が前に出ている(口ゴボ)
- 面長でガミースマイルがある
- 下顎が後退している
これらの特徴を伴う顔立ちは、口呼吸の習慣などと関連して形成されることがあり、「アデノイド顔貌」と呼ばれることがあります。
人中を短く見せる矯正歯科治療
先ほどのアデノイド顔貌の特徴を伴う患者さんでは、歯科矯正用アンカースクリューを併用したワイヤー矯正治療で上顎歯列を圧下することによって、かみ合わせや顎の位置を改善できる可能性があります。
この治療では、下顎が反時計回りに回転するような変化(反時計回りオートオートローテーション)が起こり顎が前に出ながら下顔面を引き締める変化を利用します。
その結果、上下の唇が近づき伸ばさずとも自然に口を閉じれるようになるため人中が短く見えるようになることがあります。
アデノイド顔貌の矯正治療症例

【術前】面長で口ゴボの方の人中は口を閉じるときに引き延ばされるので長く見えます

【術後】歯科矯正用アンカースクリューを併用し上顎歯列を圧下しました。下顔面を短くしながらオトガイをだしてEラインを作りました。上下の唇が近づいたため上下の唇が互いに押し付けあって人中も圧縮されて短く見えます。
20代の患者さんです。主訴は叢生、口元の突出、面長・下顎後退を伴うガミースマイルでした。
治療法は口元も後退させたかったため小臼歯抜歯をして上下とも舌側マルチブラケット矯正装置を用いて治療を行いました。歯科矯正用アンカースクリューを用いて上顎の歯と歯茎・歯槽骨を挙上しガミースマイルを改善しました。同時に上顎歯列全体を圧下することで下顔面を短くしながらオトガイを出してEラインを作り、人中も圧縮して短く見えるような反時計回りのオートローテーション矯正治療を行いました。患者様は大変満足されていました。
矯正治療のリスク:歯磨きがしにくくなる、歯根吸収が起きうる、舌側マルチブラケット矯正装置が下に当たるため発音に影響が出る、食事に制限が入る、歯科矯正用アンカースクリューが脱離する可能性等 詳しくは https://facetalk.jp/risk-orthodontic-tx/
費用:裏側矯正装置 平均約140万円 詳しくはhttps://facetalk.jp/treatment-costs/
期間:3年程度
※矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。








