エラが張って下顎が出ている顔だちを矯正治療で改善した症例

エラが張っている顔の矯正治療

エラが張る原因

何らかの原因で顎の開閉運動に関わる4つの咀嚼筋の中で最も強い咬筋が発達してくると、生理的反応で力を受けている骨が隆起するためエラが張ってきます。

咬筋が発達する原因として以下の3つがあります。

  1. 歯ぎしりをしたり咬み合わせが悪く咀嚼効率が悪いため咬筋に負担がかかっている。
  2. 咬む回数が多すぎる食習慣や咬みごたえのある物を好む習慣がある。
  3. 先天性または筋肥大症や感染などの病気。

日常診療でよく診るのは1番と2番の習慣的に咬筋へ負荷がかかっている状態によるものです。これは咬筋の筋肉トレとなっている状態ですのでどんどん発達してきます。

エラの張りを改善する

強度にエラが張っている方は左右の頬骨間の幅とエラ間の幅が1:1に近くなり、前歯が深く噛みこんでいるいわゆるディープバイトが多く見られます。逆に咬み合わせが浅く、面長の方には咬筋の発達は殆ど見られません。

治療にはまず原因となっている咬筋への負荷を取り除いてやることと筋緊張をほぐすためのストレッチなど複数の補助的治療を組み合わせて矯正治療していきます。例えば咬み合わせが悪く咀嚼効率が下がり咬筋が疲れることが多かった方は一連の矯正治療後、顎のフェイスラインがすっきりして変わったという声を聞きます。この方は奥歯がすり減っていたため咬む効率も悪く歯科用レジンで歯の形態を復元したりもしました。

咬む力が強い場合のかみ合わせは上の前歯に下の前歯が隠れて見えない『ディープバイト』になっていることが多いです。その場合は自分の噛む力が強すぎて奥歯がめり込んでいますので顔面下1/3が短くつぶれている印象もエラ張りと同時に現れる傾向があります。この場合の治療はめり込んだ奥歯を本来の高さまで戻してやる矯正治療を行います。そうすることでつぶれた顔の高さのバランスが改善します。

顔の正面の審美性

一般に平均顔に近づくほど小顔になります。この記事では正面からみて平均顔の顔の高さとエラの張りの基準に自分がどの程度近いかを見てもらいたいと思います。

  1. 頬骨の幅に対するエラの幅 頬骨の幅を1としたときにエラの幅は0.7から0.8程度であれば平均的ですが、エラが張っている方は1:1に近くなります。
  2. 顔の下1/3の長さ 眉から鼻の下までの長さを1としたときに鼻からオトガイまでの長さが1に近いほど平均顔です。習慣的に奥歯が圧下されていたり奥歯がすり減っているためディープバイトの方は顔の下1/3が短くなります。
  3. 咬み合わせの深さ上下の前歯の重なりの程度は平均的には2,3mmです。下の前歯が上の前歯に隠れて見えないほど深いようであればディープバイトだと分かります。

しがいまして、以上の3つの条件に当てはまる方はエラの張りの治療を受けるのに最適な方といえます。

エラが張り顔貌の高さに問題がある方の矯正治療

先天的に下顎前歯が2本しかなく噛む力の強さも相まって下顎が反時計回りに回転しオトガイが前にでてしまっていた。噛む力を反映するエラも発達しており治療計画に反映しました。咬筋のストレッチや食事指導などで噛む力をコントロールし、矯正用アンカースクリューを併用して下顔面の高さを回復し整った顔貌を得ることに成功しました。

術後(ビフォー)

  

この患者さんはかみ合わせの不正だけでなくエラが張っていることと顔面下1/3が短くつぶれて顎が出ていることがお悩みで来院しました。矯正治療のみで治療を完了した症例です。 

術後(アフター)

  

遠方から毎月通って下さりましたが、かなり顔だちが整い患者さんの好みに合わせられたので非常に満足されていました。

矯正治療のリスクについて ※費用について

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