矯正歯科治療中の歯磨き5つの方法

矯正中の歯磨き

矯正歯科治療を始める際、必ず担当の先生から気をつけるよう言われることの一つに“歯みがき”があります。ワイヤーで矯正する場合には装置とワイヤーが歯の表面に24時間付いています。そのため装置の周囲やワイヤーの下などが汚れやすくなるのです。通常、矯正歯科医院では調整で来院されるごとに口腔内の衛生を保つために歯科医院専用のブラシで汚れを落とします。

ちなみに当院ではこの専用ブラシは新品を使うようにしています。理由は滅菌してブラシを再利用する方法は、たとえ滅菌されるとはいえ他人の食べ物のカスなどが混じっていては気持ちの良いものではないからです。とはいえ、やはり日々のセルフケアのほうが重要ですので、物がはさまったり汚れがつきやすいところは矯正歯科用の特殊なブラシや専用フロスを使用して、できるだけ清潔を維持しやすいよう指導します。

小児矯正中の口腔ケア

小児矯正で使用される取り外し式の装置でも口腔内の衛生に気を使うことは大事です。特に小児は成人と比べ歯みがきが悪いと虫歯になりやすく歯茎も腫れやすいので注意してください。歯茎がはれると腫れた歯茎の下にプラークや食べ物のかすが溜まりやすくなり磨きにくいことから口腔内衛生状態が悪循環に陥りやすいので仕上げ磨きなどの親御さんによるケアが必要となることがあります。お子様がまだ歯みがきができないうちは、できるだけ親が仕上げ磨きをしてあげるとお子様の口腔内が非常に清潔になりますのでぜひ仕上げ磨きをしてあげてください。

このようなことから当院では小児特有の上記のリスクが高い子供には矯正治療中は無償でシーラントやフッ素などの予防処置をして大人になってもきれいな天然歯を残せるようケアしてあげています。できるだけ天然歯を残していつまでも自分の歯を維持していただきたいと考えるからです。

矯正治療中の歯磨き法

ここでは矯正治療中に必要最小限の器具で最も効率よくきれいに磨くための5つの方法を紹介します。あまり器具が増えると毎日の手入れが大変になりますので、できるだけ少ない数の器具を用いて効率の良い磨き方をしたほうが長い目で見ると口腔衛生を維持できることが多いのです。使う器具は3種類(通常の歯ブラシ、ワンタフトブラシ、矯正用フロス)です。咬む面や歯の裏側は装置がついていませんので普通の歯ブラシでいつもどおり磨いてください(※裏側矯正は裏表逆になります)。歯磨きは一般に歯2本程度づつブラシを当て小刻みに振動させて磨くと良いです。

特に裏側矯正の場合がそうですが、装置がついているためプラークがたまりやすく歯茎が腫れるリスクが高くなるため、殺菌剤クロルヘキシジン入りのうがい薬を使いながらみがくことでより効果的に口腔内衛生状態が保つことができます。当院ではこのうがい薬を直接つけて特に歯茎に近いところを重点的にクリーニングを来院ごとに行っています。

矯正中の歯磨きの仕方 5ステップ

1. 手持ちの普通の歯ブラシまたは電動歯ブラシでワイヤーや装置の正面からブラシを当てて磨いてください。つまり、歯の表面に対して直角にブラシを当てます。

 

2. 次に歯ブラシを歯の表面に対して斜め45度から当ててください。装置の上と下45度の両方が必要です。これで装置の上下のくぼみに溜まった汚れを落としていきます。

 

3. 次にワンタフトブラシという筆のようなブラシを使います。このブラシでワイヤーの真下を磨きます。

4. このワンタフトブラシで奥歯の装置と歯ぐきの間にもブラシを当ててきれいにします。この部位は食べ物が溜まりやすく口臭の原因となりやすい部位です。したがってこの部位にワンタフトブラシを使用するだけで口腔内の清潔度が雲泥の差がつきます。

5. さらに矯正歯科専用のフロスで歯と歯の間をきれいにしていきましょう。フロスの習慣がある人はワイヤーが入るとフロスしたくてたまらないと思いますが、この特殊なフロスを使えばワイヤーが入っていてもフロスの使用が可能になります。矯正歯科専門医院なら手に入りますのでお勧めします。

 

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