成人でも矯正治療ができる ~子供と成人矯正の違い~

矯正治療

成人でも矯正治療は可能です。それは何歳になっても歯を含め私たちの体は受けている力に反応し適応するからです。したがって成人の矯正治療でもワイヤーなどで歯や周囲の骨に矯正力をかけると子供と同じように動いてきます。現在、矯正治療は子供だけのものではなくなり成人の矯正患者さんが多くなっています。そこで、この記事では子供と成人の矯正治療の大きな3つの違いを解説していきたいと思います。

細胞の若さの違い

老化とともに細胞が老化し新陳代謝能力は落ちていきます。成人の矯正治療と小児期の矯正治療との1つ目の大きな違いは新陳代謝のスピードです。子供の新陳代謝は旺盛なので環境の変化に慣れるのが速く、成人と比べ早期に筋・神経系をはじめ歯や骨が適応します。40代50代の成人患者さんでも抗加齢医学的に健康なライフスタイルを送っている方は大学生くらいの患者さんと比べてもそれほど治療スピードは落ちないと感じています。抗加齢医学に基づいたアドバイスをしながら生活を改善して非侵襲的に治療スピードも改善することが当クリニックでは当たり前のことになっています。さすがに10代の成長期の子供は非常に速く動きますが歯さえ残っていれば成人でも矯正治療は可能ですので安心してください。ライフスタイル上の注意点としては特にタバコが治療スピードを落とす重大な要因となります。ニコチンの血管収縮作用や活性酸素による細胞の老化で新陳代謝が鈍くなるのです。

協力度の違い

成人矯正と子供の矯正の2番目の違いは協力度の違いです。例えば歯みがきを丁寧にやり矯正用のゴムを忘れず使ってくださるのは成人の患者さんに多いです。この理由の一つには成人の矯正患者さんは自分できれいになりたいと思って自分のお金で治療費を払っていることがあります。もちろんよく協力してくれる子供もたくさんおりますので人によりますが、子供は一般にご両親が顎や歯並びなどを気になさって治療開始する場合が多いので本人の治療意思とは違っていたりします。こうなると協力度は下がってしまい、その結果虫歯になったり治療がなかなか進まないということにつながってきやすいのです。このように子供より成人から始める矯正治療のほうが矯正治療にむしろ有利な場合があるのです。

装置の好みの違い

3つ目の違いは往々にして成人患者さんは見えないか見えにくい装置を好むことです。接客業などに従事されている方は特にこの傾向が強いように感じます。一方、子供の矯正では裏側矯正を選択する方は稀で、表側の装置で銀色のワイヤーでも良いという場合が多いです。その大きな理由はクラスの周りの子にすでに矯正を開始している子がいて自分が矯正装置をつけてても不自然ではなかったりするからです。このようなことから成人は白いワイヤーに透明な装置の組み合わせか裏側矯正などの目立たない装置を選択することが多い傾向にあります。

上下の歯が左右にずれている成人矯正症例

術前(ビフォー)

  

この患者さんは歯並びが全体的に左右にずれていることが気になって歯列矯正治療を希望されました。前歯のガタガタもありますし、左側の犬歯が反対になっていることがわかります。外科矯正も含め考えられる治療法を丁寧に納得いくまで相談した結果、非外科で通常の歯列矯正治療で直す矯正治療を選ばれました。 

術後(アフター)

  

歯並びはまっすぐになり、左右のズレが治っています。この治療も患者さんの協力があってこそ出来た治療です。患者さんは歯並びの悩みが解消されて大変満足しております。

まとめ

  • 歯さえ残っていれば成人でも矯正治療は可能。多くは白いワイヤーなどの目立たない装置を好む。
  • ライフスタイルが健康的で若々しいなら40代50代でも治療スピードは大学生ぐらいと体感的に変わらない。
  • むしろ成人のほうが協力度が高いため治療がスムーズに進むことも多い。

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