口ゴボは笑った時に口角が下がったように見える
口角が下がる原因にはいくつかありますが、今回は口元が突出しているいわゆる口ゴボの方は笑うと口角が下がっているように見えること、ならびにその矯正治療について取り上げていきたいと思います。
口元が突出しているいわゆる口ゴボの方は、笑うと上唇が上の前歯の上に押し上げられるためスマイルが上に凸の形になりやすく前から見ると「どら焼き」のような唇の形になります。唇が滑り台のように歯や歯ぐきの斜面を滑って上に押し上げられているため口角が下がったように見えるのです。
口角を上げる矯正治療
それではどうしたら口角を上げて笑えるようになるのでしょうか?治療は原因を特定することから始まります。口ゴボで上唇が歯や歯ぐきの上に乗り上げてしまうことが原因である場合は前歯を後退させて口ゴボを治す治療プランを立てます。
では実際の症例を見てみましょう。
20代の患者さんです。口元の突出がお悩みの患者さんでしたが、口ゴボで笑った時に突出している歯ぐきの上に唇が乗ってしまうため口角が下がったようなスマイルになっていることがわかります。治療は口元が突出していることを考慮し、上下左右の小臼歯抜歯を行い、上顎裏側・下顎表側装置にて歯科矯正用アンカースクリューを併用して患者さんの好みの程度まで後退させました。その結果、歯ぐき・前歯が後退し口ゴボが改善したため唇が歯茎の上に乗らなくなり笑った時に口角が上がったスマイルになりました。
矯正治療のリスク:歯磨きがしにくくなる、歯根吸収が起きうる、特に裏側装置が舌に当たって発音に影響が出る可能性がある、食事に制限が入る、アンカースクリューが脱離する可能性がある等。詳しくは https://facetalk.jp/risk-orthodontic-tx/
費用:ハーフリンガル(上:裏側 下:表側)装置 平均約120万円 詳しくはhttps://facetalk.jp/treatment-costs/
期間:2年程度
※矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。