矯正歯科

顎や顔立ちを美しく整えたい患者さんへ

咬み合わせだけでなく顎の歪みを整える知識と技術による治療

【顎や顔立ちが平均顔からずれる原因】
生まれつき遺伝子に異常がある人は顔を見れば特徴があるのでわかりますが、私たちの多くは正常範囲の遺伝子をもって生まれてきます。
顔立ちや顎の位置は悪い生活習慣や癖で徐々に変化していきます。よく知られている原因として、舌の位置が下がっている、咬む回数、咀嚼筋・頸部筋の緊張、表情筋の衰え、悪い姿勢、ほおづえ、うつ伏せで寝る、口呼吸などがあります。
このような悪い習慣が毎日繰り返されて筋肉と骨が適応して面長や下顎後退などになっていくのです。分かりやすい例としては一卵性双生児でも生活習慣の違いで顔立ちが変わってくることでも分かります。

【顔立ちと咬み合せは表裏一体】
顔立ちの印象にもっとも影響を与えるのは顔の鼻から下1/3の下顔面です。咬み合せと顔立ちは表裏一体ですので顔立ちをみると咬み合せもある特徴を持つものです。たとえば、あまり噛まないで食事をする習慣がある人は面長でかみ合わせは浅く開咬になる傾向が強いです。

【新しい矯正技術の導入】
顔立ちや顎の位置を整えるためには筋肉の力を最大限利用する必要があります。さらに歯科矯正用アンカースクリューという小さなチタン製のネジの活用で従来の矯正では不可能な治療ができるようになりました。これらの技術を使うことで下顎後退やガミースマイルといった従来では手術しか選択肢がなかった治療も矯正治療が可能になっています

【カント修正治療】

口角が傾いて笑ったときに片方の歯茎がより見える"カント"の矯正治療も矯正用アンカースクリューを併用することで可能となりました。

【重度の受け口】

受け口は手術とされることが多いですが、弱い力と正しい舌位の指導など骨を変えていく治療と技術で非外科の矯正治療で治します。当院ではほとんどの受け口は非抜歯で治していることからも骨を作って変えていくことができていると考えられます。

【面長で顎が引けている顔だち】

面長なタイプの顔だちは下顎が後方に回転して鼻から下1/3が間延びしているようなタイプがあります。多くの場合、ガミースマイル(笑うと歯茎が見えすぎるスマイル)を伴います。このような顔だちは矯正用アンカースクリューを併用し、臼歯を圧下させることで顔面高を短く、顎(オトガイ)をくっきりだすことができます。

【下顎の側方への変位】

カントと似ていますがカントは上顎から傾いているのに対し、下顎側方変位は下顎だけが歪んでいます。これもアンカースクリューと上顎拡大、筋、神経の適応といった技術で矯正治療で改善することができます。

【開咬を下顎を顔が短くなる方向に回転させることで治す治療】

開咬の治療は歯だけで治す従来の方法とアンカースクリューを併用して臼歯を圧下させて下顎を"オートローテーション"(回転)させて顔を短くすることで上下の隙間を閉じる治療の2つがあります。当院ではどちらでもオープンバイトの治療が可能ですがオープンバイトの患者さんは面長のことが多いため後者の方法で治療することが増えています。

【エラが張った顔だちを整える】
咬筋の発達と緊張をストレッチ、食事指導等でコントロールしながら、矯正用アンカースクリューを併用して臼歯を動かし下顎を回転(時計回り)させてエラの発達を軽減し平均的な顔の高さに改善します。

【外科矯正】
自分の顔が嫌で、外科手術をしてでも短期で大きく顔を変えてしまいたい患者さんは外科矯正が向いているかもしれません。

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